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人間社会(と猫)



地下に眠る現代美術

299日目、更新。

映画、インディアナジョーンズはお好きですか?
もしくは、考古学なんかに興味あったりします?
それじゃ、現代美術、とくに現代も現代、
ストリートアートなんてのはどうでしょう?
しかもそのアートがNYCの地下どこか隠されてるとしたら?

ニューヨークタイムズを読んでいたら、
『Street Art Way Below the Street』という
好奇心をメラメラと沸き立てるタイトルに
吸い込まれるように読んでしまった記事。

観客の目に触れることのないストリートアートが
ニューヨークシティの地下どこかに隠されているそうです。
正確には荒廃した地下鉄跡の壁、それがキャンバス。
または、開発されたが一度も使われたことがない駅っていう可能性もある。
というのも、このアートがどこにあるかは明かされていないのです。

地下鉄の跡地ってことは、
MTA(ニューヨークの地下鉄)の所有物であり、
そこへ許可無く入ることは禁止されています。
つまり、このアート制作自体が違法。
そんなわけで場所は明かされてないってわけ。
明かしたら捕まってしまうからね。

アーティストもすべて通称名で紹介されていて
本人を特定することを極力避けてるようです。
ハンドルネームみたいなものね。

観客のいないアートギャラリーってことですかね。

ストリートアートの王様は、グラフィティ。
落書きだという人もいるでしょうが、
古代から壁に絵を残してきた人間ですから
壁画の延長にグラフィティがあっても
おかしくないと私は思います。
(ただし、グラフィティにも限度はありますが。そもそも違法だし。)

プロジェクトに参加したアーティストに与えられた時間は
たったの4時間で、塗料がなくなったからと言って
地上にもどることはできず、その4時間で完成するのがルール。
制作時間帯はおそらく夜中の0時過ぎだと思われます。

作品を見ると、グラフィティにとどまらない
すてきな現代絵画の数々です。

勿体ぶってるようで申し訳ありませんが、
なぜこのプロジェクト(THE UNDERBELLY PROJECT)を始めたのか、
目的は何か、隠された場所を選んだのはなぜか、
現代アートに興味がある方は、
記事を読んでもらえるとお分かりいただけます。
(書くと大学のエッセイ提出を思い出しそうなんだも〜ん。
それに私は評論家じゃないし感じ方も人それぞれだから。)


考古学の域に達するには少なくとも数百年、
いや数千年は必要でしょうが、
ひっそりとこの街の地下に眠り続けるアート。
なんだかノスタルジーを感じる記事でした。

ビデオのリンクも貼っておきます。
(はじめの数十秒はコマーシャルが入ります。)

こちらはTHE UNDERBELLY PROJECTのウェブサイト。
(サイトはただいま製作中のようです。)

写真が見たいという方は、こちらのリンクから。



それでは、ごきげんよう。
また明日。
by chipsalsa | 2010-11-02 11:22 | アメリカ生活のもろもろ
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ども、チプサル母です。人間社会をまったり綴ってます。猫のチップとサルサ(チプサル)とチプサル父(相方=アジア系米人)とNY州Brooklyn在住。

by chipsalsa
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