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人間社会(と猫)



アメリカ人の仕事のスピードと質と処世術

175日、連続更新中。

アメリカ人の仕事のスピード。
当たり前だけど、人による。

以前パートタイムで働いていた
小さなマーケティングの会社のボス(=オーナー)は
カタツムリよりも遅い仕事さばきで
私ら平民がその飛ばっちりを処理した。
飛ばっちりだけならまだしも、自分が忘れていたことを
社員に責任転嫁するのが得意中の得意だった。
そんな仕事ぶりでもオーナーになれてしまうのだ。
こわいワァ、大人の社会って。

私のクライアントの仕事のスピードを例に挙げれば
メールの返信が速い人ほど、支払いも速い。
支払いが速いというのは結果論(または極論)だけれど、
それまでの過程、つまり打ち合わせ、作業、納品と
どの行程でもスムーズに事が運び、
そいうお客さんとは自ずから信頼関係も向上する。
故に、支払いも速い。

去る1年間で私の収入元の大半を占める
出稼ぎフリーランスをしている広告代理店は
それなりに名の通った会社のため、社員数も多い。
ここでの仕事のスピードは、本当に人それぞれ。
仕事の質も人それぞれ。
口の達者な人ほど、仕事の質は悪い、最悪。
誰かがやってくれる、という概念しか持っていない。

ただし、仕事ができなかったらプロジェクトはまわらず
その先には解雇が待っているため(コネ入社以外ね)
大半の人はメールの返信はすこぶる速い。
仕事のスピード、質、どちらを取っても安心して
チームを組める人たちばかり。
(何度かブログ内で愚痴った不快指数最高値の男以外)

今月に入ってから新しい出稼ぎフリーランスを始めたのだが
そこはTVコマーシャルとラジオコマーシャル以外の
すべてのメディアを扱う小さな広告代理店。

私自身、仕事は速い方だと思っている。
なぜならプログラミングの性質上、
何度もテストをしなくてはならず
あとになって切羽詰まって焦るのも嫌だし、
締め切りまでに幾度も承認をとることを考えれば、
何事も早め早めに行動するに限ると思っているから。
(ほぼ100%のプログラマーは同じように思っているはず)
これは私自身の仕事への対応策だけれど、それとは別に、
クライアントというのは変更をこよなく愛する生き物で
その対応時間を考慮しなくてはならない。

ネットサーフィンなどしてる時間はほとんどない、、、以前の私なら。

アメリカ人と日本人の決定的違いは
いかに手抜きをして自分の手柄にし
給料をがっぽり貰う、という腹黒さだと思う。
手抜きをして得たフリータイムはネットサーフィン、ほぼ確実に。

もっと前向きな解釈をすれば、
仕事している最中に、オンとオフの使い分けが上手。
そうとも考えられる。

私は小心者だし、時間給で働いていると思うと
それなりの、またはそれ以上の成果を上げようと努力する。
でもそれは非常に日本人的考え方だと
アメリカ人の友人に言われたことがある。

「正論ではあるが、理想論であって誰も気にしないよ。
手抜きすることも覚えなさい。」

この考え方は、職場環境によって変化すると思う。
例えばファイナンシャル系の会社、
特に為替や株式部門では通用しないだろう。
為替や株価が秒単位で変化している中で
ネットサーフィンや手抜きしてたら
金融市場がめちゃくちゃになりますな。
そんなディーラーがいたら、怖すぎる。

私の周りには有り難いことに仕事の質の高い人ばかりだ。
でも、そんな彼らでも腹黒い、、、いや、
仕事中のオンとオフの使い分けが上手なのだと思う。
その上で自分をどう評価してもらうか、
交渉する力があるのだろう。

アメリカで生活するならば、
身につけておくべき処世術なのかもしれない。
(もっと以前からね。)

ってわけで、手始めに時々ネットサーフィンやってます。
堕落してるかんじだけど、いいのかな〜。・・・いいよね。
それから、交渉力も身につけたいと思います。
実現はカタツムリの速度かもしれませんが。


それでは、ごきげんよう。
また明日。


人間社会は、タイヘンですね〜。
僕はご飯にかける情熱は、もはや腹黒精神ですよ。
早く飯くれ、みゃ〜。byチップ
アメリカ人の仕事のスピードと質と処世術_d0134497_10324821.jpg
by chipsalsa | 2010-07-02 10:42 | アメリカでお仕事ちゅう
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ども、チプサル母です。人間社会をまったり綴ってます。猫のチップとサルサ(チプサル)とチプサル父(相方=アジア系米人)とNY州Brooklyn在住。

by chipsalsa
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