人間社会(と猫)



アメリカ人友と鍋を囲む

コロラド州に引っ越しを決めたJ男を中心に
友人を招いて日本の鍋を囲んだ。

これが面白かった。

まず夕食のメニューを考えていた時、
鍋は考えていなかったのだ。
お出汁の中で料理されるお魚の味や
しゃぶしゃぶの味を美味しいと思うのは
たとえポン酢やゴマだれがあったとしても
和食の隠し味や食材のハーモニーを理解するには
バーガーやBBQ、Mac & Cheeseを主食とする彼らには
ハードルが高すぎる。

んが、相方さんは鍋をするものと勝手に決めていた。
苦節7年、出汁の味を理解させたお陰で!?
彼のなかでは鍋はごちそうとなっている。

まぁそう言うなら仕方ない。
タラバガニと牛しゃぶ、豚しゃぶを入手。

日本人なら鍋を主食にしても
おじやまで付けたら満足していただける。
しかしながら敵はBBQアメリカ人。
鍋だけではそのはっきりしない味にブーイングされる、絶対に。
「彼女の作った和食は理解できない」と帰りの道すがら
文句言われたらタラバちゃんが可哀想。

そこで前菜にDeviled eggとバーニャカウダを、
豚の角煮を陰の主食として作っておいた。
豚のバラ肉は王道で誰でも好きだし、
自慢ではないが、いや自慢だが(笑)
私のDeviled eggは友人の間では大人気。
作るたびに100%絶賛される。
ありがとう、キューピーマヨネーズ様。

バーニャカウダは日本では人気らしいが
アメリカ人には、何すかそれ?なので
イタリアンディッピングソースと説明した。
ネットで見つけたレシピはアメリカ版はオリーブ油のみ。
アメリカ版というより本場のイタリアでもオリーブ油のみっぽい。
生クリームを入れるのは日本風のような気がした。
(アンチョビとにんにくはどちらのバージョンにも勿論投入)

これらの陰の主食の存在で満腹なった敵陣は
本来のメインコースの鍋にたどり着いた時には
ジーンズのボタンを外す程。

しめしめ、ちょうどいい。
はっきりしない味でもこれなら不満はあるまい。

鍋は一つしか無いので、まずはタラバちゃんから。

ここで、絶句。

なんと相方さんを除く全員が
タラバガニを食べた事が無かった。
どうやって食べるのかも分かっていない。

殻がついたシーフードを食べた事ないの?
ロブスターむけない?海老むけない?
カニも同じだ。手を使え!

バッファローウィングやBBQで
手をベトベトにしながらむしょぼるじゃんかぁ!
それと同じだ、やってみろ。

とは絶叫しなかったが、相方さんが丁寧にやり方を教えて、
というより剥けばいいんだと教えただけだが
未知との遭遇的なカニの巨大足を食べてくれた。

さてやっとのことでたどり着いたしゃぶしゃぶ軍。
何この薄切れ肉?な目は完全無視して、
(もちろん誰も食べた事無い)
しゃぶしゃぶした後に全員の小鉢に入れて差し上げた。

ここで絶句アゲイン!

なんと、小鉢に入れたしゃぶしゃぶを
とりわけ皿の上で食べ始めた。

肉は皿の上でフォークで食べる。
そうか、そういう食べ方もあったのか。
いやいや、この国ではそれが普通か。

ナイフいる?
と思わず聞きそうになった・・・。

そんなこんなで珍道中ならぬ珍夕食会は
全員を満腹にさせて任務完了。

この夕食会での難関は、
結婚するまで野菜をまったく食べなかったA夫に
どうやって野菜を食べさせるかってことだったが
やはりほとんど野菜を食べていなかった。
肉類だけに手を出していたのが笑えた。

主賓のJ男は、食器をせっせと洗ってくれていた。
初対面の人にはボォーっとしていて
つかみ所がない印象を与える男ではあるが、
私には本当にいつも敬意を示してくれて
ジェントルマンである。

シンクの横に置いていたMagic eraserというスポンジを
(日本の激落ちクンと同じような商品)
食器洗い用と勘違いして「This is awesome! Great!」と
感動しながら洗っていた。

J男よ、それは食器洗い用じゃないんだ。
それに食洗機、君の目の前にあるんだけど・・・。

「Oh nooooo.....」と悲しい目をするJ男。
洗った後に言う私も悪魔だが、
一部始終をビデオに収めていた相方さんはもっと悪魔。
みんなに温かく爆笑されながら、
J男はコロラド州へ旅立つ前に笑い話を作ってくれた。

「これどこで売ってるの?オンラインでしか買えない?」と
本気で買いたいようだったので餞別にしてあげよう。
スーパーで簡単に手に入るのだが・・・。

日本人友と鍋を囲むのも楽しいが、
アメリカ人友と鍋を囲むと面白い経験ができて
文化の違いを感じられる。これも楽しかった。

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それでは、ごきげんよう。
長々とお読みいただき、ありがとう。
また近々。
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by chipsalsa | 2011-11-16 13:14 | アメリカ人フレンズ紀行(奇行含)
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ども、チプサル母です。人間社会をまったり綴ってます。猫のチップとサルサ(チプサル)とチプサル父(相方=アジア系米人)とNY州Brooklyn在住。
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